凛として花一輪
「アスファルトの上に少しの隙間から生えた一輪の花がある。
心ある人にはその花は花として美しく見える。心のない人には花すら見えず、踏みつぶされて雑草となる。
しかしその花は、いつだって、誰が来たって凛としている。
どんなに苦しい環境にいたとしても、凛として自分を信じていればいつか、花は咲く。」
ある日、ふと目にしたときからずっと心に残り続けていて、自分の軸が揺らぎそうになったとき、さとみさんがいつも心の支えとしている文章だといいます。
さとみさんは、幼い頃に両親の離婚や再婚を経験しました。心が安らぐ居場所は、祖父母の部屋と自分の部屋の中。さとみさんは、部屋の中で、無意識にスピリットと繋がり、独り言のようにおしゃべりして過ごす時間も長かったそうです。
成長してからも、大勢の友人に囲まれながら、どこか本心は馴染めずにいたというさとみさん。10代で結婚、出産を経験。自分にお母さんがいなかった分、娘たちにはその何十倍もの愛情を注ぎたいと子育てに向き合ういっぽう、一歩外に出た中では様々な人間関係に悩んでいました。
『普通は〜だよね』
『そんな風に思うのおかしくない?』
『こうすれば良かったんだよ、ほら言わんこっちゃない』
周囲から向けられる言葉に、どうして他人をコントロールするような言葉を言うんだろうと違和感を持ち続ける日々。いつしか他人が信じられなくなり、心を開いて本音で語るということが難しく感じられるようになっていったそうです。
その後、さとみさんは病気や手術という大きな出来事を体験。それがきっかけとなり、癒しの大切さに気づくことになります。アロマやハーブ、占星術を勉強したり、カードリーディングなどを通じて潜在意識に興味を持っていったりすることで、スピリットと繋がっていた幼少期の感覚もよみがえってきた、といいます。
何か思うように進めないとき、気持ちばかりが焦るとき、さとみさんは心の中を見つめ、本来の自分と繋がる感覚に戻って、あふれる言葉を書き留めるそうです。いくつか、そんな言葉を見せていただきました。
「どうして人は正しいとか正しくないとかを求めるの?」
“今ここを生きるのに
正解も不正解もないよ”
“そうだね、もしあるならば
何かを批判している時間をすべて
本当の自分と繋がること、
知ることに使えばいい”
「天と地と」
“調和、バランス、視点の違い”
“今ここ=地球でどう生きる?
宇宙の視点と地球の視点、
バランスが大切だよ”
“本来の自分と繋がって未来を描けたら、それはやがて現実のものとなる”
「気球」
目的地に向かって、
がむしゃらに力をこめても進まないよね。
だって風向きがあるから。
向かい風に向かったって進まないよ、まずは脱力しよう。
遠回りに思えても大丈夫。
ちゃんと追い風がくるよ。
信じて、
目的地を見つめて意図する。
風に乗るんだよ、
タイミングよくうまく乗れたら
すごい勢いで目的地に着くからね。
「サロン名の『青い鳥』は、この童話の物語が、まるで自分の人生に重なっていることから決めました。外側で答えを見つけようとたくさん探して旅して経験したけども、答えは内側の本来の自分が教えてくれました」
そう語るさとみさんが、サロンへいらっしゃる皆さんにいちばん伝えたいことは?とおたずねすると、
「自分で自分を愛でよう、最大級の愛に気づいていこう」ということ、と、優しいほほ笑みを浮かべながら答えてくれました。
さとみさんのサロンは郊外の自然豊かな場所にあり、森の木々や季節の花々、植物に囲まれてゆったりと心を鎮めることのできる素敵な場所でした。なんだか実家に帰るような感覚、峠の茶屋に寄るような、ほっとひと息つけるような、そんな雰囲気です。
そして『想像は創造』 atelier と名付けたのはいつか絵を描いてみたいから、と瞳の奥を輝かせて話してくれました。想像した事は創造に繋がる。さとみさんの創造はこれからもまだまだ続きます。
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