「大学卒業と同時に子育てが始まったんです。周りのお友だちは新卒で就職する中で、わたしは『ママ』になった。」

そんなふうに話し始めてくれた、アロマ音叉セラピストの奏美さん。ふわっと軽やかで柔らかな印象の中に、凛とした様子も垣間見え、芯の強さが感じられる、素敵な女性です。
「そういえば、大学生の時に、『奏美って桃みたいだよね。ふわっとしていて柔らかいのに、種がめっちゃ固いの。』って先輩に言われてから、セルフイメージが桃なんです(笑) 可愛くてお気に入り。ふふふ。」
現在、中学1年生の男の子と小学4年生の女の子を育てながら、セラピストとして活躍する奏美さんに、これまでのこと、これからのことをお聞きしてみました。

 「長男を妊娠、出産したことをきっかけに、自分と向き合う時間が始まりました。自分から赤ちゃんが産まれてくるって、神秘的で尊くて、子供が本当に可愛くて可愛くてたまらなかった。」 そしてシングルマザーになったことで、さらに自分の中が洗い出されていった、と奏美さんはいいます。
「子どもはかわいいけれど、どこか”子どもが子どもを育てている”感覚があって、愛を注ぎたいのに思うように注げない。でもそれがどうしてなのかがわからない、どうしたらいいのかもわからない・・・ そんなもどかしさを、ずっと感じていました」
「そのもどかしさと一緒にあった、「わたしだって誰かに甘えたいのに…」という葛藤に気づいた頃、いつの間にか30代を迎えていました。」

どうしたら、成熟した女性になれるんだろう?安定して子育てができるんだろう?と想い続けた奏美さん。その想いが天に通じてか、尊敬する人を通して、アロマ音叉セラピーとの出会いがもたらされました。 
もともと音と香りに興味があったのと、初めて施術を受けた際の、自分もこれをやりたい!という本能的な感覚から、奏美さんはアロマ音叉セラピーへ飛び込みます。

「音と香りとタッチングケアという非言語のアプローチが、体感覚を大事にしてきた自分にとても合っていました。でもそれだけじゃなくて、学ぶ過程での丁寧に紐解きをしていくカウンセリングを通して得た気づきが大きかった。細胞の記憶から癒されていく・・・そんな実感がありました。」

アロマ音叉セラピーを学ぶ中で、奏美さんは、”自分を大切にする”という言葉の本当の意味をわかっていなかったと気づいた、といいます。「子どもを優先しすぎてキャパオーバーになった後、自分を大切にしたらうまくいくんだって思って、自分の気持ちを貫いてみたりしたこともありました。でも、なんだかそれも逆に心が満たされなくて…。」
「ある時腑に落ちたのですが、目の前にある、ふたつのちいさないのちがしあわせで在ることも当然わたしのしあわせなのだから、自分の望みを少し抑えてふたつのいのちのしあわせを優先したときは、その後で自分へのフォローを忘れずにする。それが“自分を大切にする”なんだ、ということ」
その気づきを得てからは、まるで自分の中の長女を育てるようにすることも大事にしています、と奏美さんは微笑みます。「そうしたらうまくいくようになったんです。自分の中の長女ちゃんと、目の前の子どもたち。そのバランスをとっていくことが、わたしにとっての子育てのカギだとわかりました」

 また、カウンセリングに真摯に向き合った奏美さんは、自分の傾向や性格をよく理解して、自分を大切にできる行動につなげられるようになった、とも語ります。
「いつも不安・自分への否定や批判が厳しいという癖や、物事を最初から最後まで成し遂げるのが難しいという傾向が自分にあるとわかっているから、受容・共感・励まし、自分を褒めてあげることを本当に大事にしています。目標までの道のりを、できるだけ小さくするというベビーステップのやり方も大切。心の中の状況が、すぐ現実に現れてくる感じがするので、自分へのメンタルケアや寄り添いにすごくエネルギーを注いでいます。“自分を放っておかない“ことですね」

今は、本当にゆったりとした気持ちで子どもたちと過ごせているという奏美さん。
「こうして日々、あぁ嬉しいな、本当に嬉しい♡としあわせを感じられるのは、全部、アロマ音叉セラピーのおかげ。もしわたしと同じ感覚で、今しんどい想いをしてる人がいたら、必ず紐解けるから大丈夫、と背中を押したい。」

そんな彼女の施術は、愛の感じられる丁寧なタッチングケアと、舞うように美しいエーテル体へのアプローチが魅力です。趣味の歌やフラダンスで培ってきた美しさや柔らかさも、セラピーに生かされているのでしょう。「歌うことや踊ることが本当に大好きで、それをしている時は、ステージでもコミュニティでもどこにいても、歓びが自然と溢れる時。特にわたしの魂がスパークしている感覚があります。そんなわたしを見て繋がってくれた方ちちが、それをきぅかけにアロマ音叉セラピーを知ってくれたら嬉しいなと思いながら活動しているんです」とにっこり笑う奏美さん。あたたかく背中を押してほしい方におすすめのセラピストさんです。