前回の人吉リトリートで、『水』を通して『生まれる』ということのルーツを思い出すことができました。

大自然の中で、まるで時間がなくなっていくような不思議な感覚。

水や風、光や影を心と身体いっぱいに浴びながら、「私は今、ここにいるんだ」という確かな感覚を味わう、そんな愛おしい体験だったのです。


自然の美しさに感動する一方で、時にはこの自然が大きな災害をもたらすこともあります。

自然と言葉を交わしながら共に生きる場所が、

この現代にもまだ残されていたんだな…と、

どこか懐かしい気持ちにさせてくれる特別な場所でした。


人吉が本当に心地よくて、どうしてもまた訪れたいと思い、今回も参加を決めたのです。

宿泊した旅館『あゆの里』さんは、目の前に雄大な球磨川が広がっていて、お部屋にいながらにして、ずっと優しい川の音に包まれていられる場所。

本当に気持ちのいい、豊かな時間を過ごさせていただきました。

そんな美しい球磨川ですが、数年前の水害で大きな被害に遭い、館内にはその記録も大切に残されています。

胸が締め付けられるようなその映像や写真を見て、

「本当によく、あの過酷な状況からここまで復興できたな…」と胸が熱くなりました。


たくさん傷つき、涙を流しながらも、人々が手を取り合い、助け合ってきたからこそ、やっとの思いで成し遂げられた復興なのだということが、お話や、映像から伝わってきました。


「災害をもたらしたけれど、誰も球磨川のことを悪く言わない」

という言葉を耳にしたとき、ハッとさせられました。

普段、自然の少ない場所などで過ごしていると、つい忘れてしまう大切な感覚が、ここには息づいているのかもしれないなと感じました。


過去の悲しみに囚われるだけではなく、

もう、まっすぐに「今」を生きている。

自分自身の人生を力強く生き抜く、しなやかな強さ。

その素晴らしい力強さは、一体どこから湧き出てくるの?…と、想いが膨らみます。


きっと、生きるということのすべてを、ありのまま素直に受け入れているから。

そして、自然と会話するように、自分自身の本当の魂とも、優しく対話できているからなのでしょうか・・・。

それだけではないかもしれないけれど、

この人吉の人々のあたたかさと、自然の風や雨、水の織りなす力強さは、まさに「強さと温かさの融合」そのもの。

人吉という場所だからこそ出会えた、かけがえのない大切な気づきを、心にたくさん持ち帰ることができた気がしています