2012年11月21日

長女が生まれた。

結婚して3年。

待望のわが子を授かる前に

私は妊娠5ヶ月で1度流産している。

長女を妊娠してからも

出産するその日まで過酷な日々だった。

ありがたい事につわりはなかったが、検診に行く度に出される張り止めの薬。

これ以上お腹が張ったら入院!と言われ続けた切迫早産。

妊娠7ヶ月ごろから少しづつ血圧が上がり、妊娠高血圧症にもなった。

当時の上司から「マタハラ」を受け仕事は休めず、毎日22時過ぎまで仕事をした。

お腹が張って動けなくなっても訴える事が出来なかった。

上司の答えはいつも

「ハリドメノンデ、シゴトシテ」

それでも乗り越えてこれたのは

お腹の中で一生懸命生きている命と

私の妊娠を喜んでくれるお客様。

私を支えてくれる夫の存在だった。

やっと産休に入る。

その日に、切迫早産と妊娠高血圧症で入院。

1ヶ月の入院生活を送り、そのまま帝王切開で出産。

それは今までに感じた事のない喜びと感動で

今まで辛かった日々を一瞬で吹き飛ばしてくれた。

長女が生まれる前に、赤ちゃんがいたことを長女は知ってる。

長女は長女だけど、自分の気持ちの中では次女でいる。

その感覚は私にはなかったけど、長女の感覚を大事にしてあげたい。

それを知ってから、私の接し方が少し変わったと思う。

3歳の時にお腹の中にいた時のことを教えてくれた。

お腹の中はやっぱり狭くて(お腹が張ってたから)暗かったと。

でも、ママの声を聴いていたから怖くなかったと教えてくれる。

いつも私に笑顔をくれる長女は10歳。

あと8年で成人だ。

私の感覚ではまだ「20歳で成人」が植え付けられているので

まだ10年あると思っていた。

だが、あと8年。

生まれてからの10年はあっと言う間だったのに

あと8年しかないのかと思うと

私はこの子が成人した時に

有意義のある子ども時代を提供してあげれたのだろうか

大人になった時に後悔のない時間を作れていたのだろうかと思う。

親として子どもと過ごす時間は一瞬で

自分の足で立って生きていく時間の方が長くて

子どもと一緒に過ごせる大切な時間を

もっともっと味わっていこう

と思う。

大人になったら

寄り添いたくても寄り添ってあげれないことがあると思うから

そんな時に誰か、そばにいてくれるように

心を豊かにしていこう

1月9日の成人の日にそう思いました。

18歳になるまでも

18歳の成人を迎えたあとも

私の娘は大丈夫。

愛を受け取り

愛を与える事ができる素敵な女性だから。

成人のみなさん。

成人おめでとうございます。

素敵な人生が歩めますように

音叉の音色を奏でてお祈りしています。